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「むっくりくまさん」遊び、最初に子どもにどう教えよう?

保育士がやる手遊びや歌遊び、運動遊びは実にたくさんありますよね。

曲のメロディや振り付けのアレンジは、地域性や先生、保育園ごとなどで微妙に変わってくることが多いです。

例として『おてらのおしょうさんがかぼちゃの種をまきました♪』と歌いながらやる手遊び。

私が北海道にいる頃は、その歌は「芽が出て膨らんで花が咲いたらジャンケンポン!」と続きました。

今の保育園では、「芽が出て膨らんで花が咲いて枯れちゃって忍法使って空飛んでくるっと回ってジャンケンポン!」です。

また、先生によっては忍法使って空飛んだ後に、新幹線も登場します笑

あまりアレンジしすぎて子どもが付いていけないような感じでなければ、けっこう保育者の自由に出来るんですよ。

そのため実習生や勤め始めたばかりの保育士が戸惑うということが大いにありますが…^^;

そんな遊びの乳児保育の現場で、ほぼ全国的にメロディも歌詞も遊び方も変わらずに愛されている遊びが『むっくりくまさん』です。

むっくりくまさんとは?

歩き始めて少し安定した頃(個人差はあれ1歳半頃)から3歳くらいまで楽しめる乳児向けの遊び歌です。

くま役の大人がしゃがみ、両手で顔を覆い隠します。

その周りを子どもで取り囲んだ状態からスタートします。

『むっくりくまさん、むっくりくまさん、あーなーのーなーかー♪』
『眠っているよ、ぐーぐー、いびきをかいて、むーにゃむにゃー♪』
『目を覚ましたら、目を覚ましたら、食べられちゃうよー♪』

と歌って、歌い終わるや否やというところでくま役は立ち上がり、子どもを追い掛け回します。

追いかけられて、捕まえられるという遊びの楽しさは、「まてまて遊び」で培われていくといっても言い過ぎじゃないくらいです!

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このむっくりくまさんは、それに

  • 『歌をみんなで歌う』
  • 『わくわくしながら、追いかけられるのをじっくり待つ』

という楽しさも同時に味わうことができるし、走ることで体もしっかり動かせます。

この月例の子どもたちは、全身を使って動き回ることで一気に全身の運動機能が発達するんです。

子どもが思うように体を動かせるようになるのに役立ちます!なので、夢中になって走り回れるこの遊びは、ほんとに重宝してます(^ω^)b

年度の途中、運動会を境に月案の運動の項目を大きく見直す事もあるほど、走り回ることで子どもの身体はぐんと発達します。

思うように体が動くと、子どもはますます体を動かしたくなります。

色んなことにチャレンジできるようになるので、むっくりくまさんは何度もやって楽しませてあげましょう♪

むっくりくまさんの教え方

まずは、むっくりくまさんを教える前に「まてまて遊び」がしっかり楽しめるようになっていると良いですね。

まてまて遊びとは?

  • 子どもを少し離れた距離から「まてまてー!」と声をかけながら追いかける
  • ある程度したところで後ろから子どもを捕まえる
  • また解放して追いかける→しばらくおいかけたら捕まえる

というのを繰り返す遊びです。
追われるスリルが楽しく、愛着関係のある大人に後ろからハグされるという安心感も味わえます。

むっくりくまさんを一番最初に子どもに教えるとき、できれば2人保育士がいるとスムーズです。

ルールの説明という難しさを無くし、大人と一度やってみることで覚える

これに尽きると思います。

まだ理解力が十分ではない月例の子どもに

エリー

『先生がこうやって、くまさんになってしゃがんでお顔隠しているからね!』

エリー

『ここ、ここで止まって!みんなはまわりで歌って…』

なーんて説明をしているうちに、集中力が切れてしまうことのほうが多そうです(^^;)

もちろん、その説明でもできる子どもがいないわけではありません。

ですが、集団保育・ひとつのクラスで動いていますから、うまくできない月例の子ども寄りに進めてあげたほうがスムーズです。

子どもからすると、

『先生がしゃがんでる、何しているのかなぁ・・・』

でも、近づこうとしたら止まって!と言われちゃう。

『先生じゃなくて、クマなの?でも、先生だよー…?』

と少し混乱しちゃいます。

―説明しているときは先生だけれど、ゲームが始まれば先生の役目はくまに変わる――

というところまで、口だけの説明で全部わかって、というほうが、1~2歳さんには難しいんですよね。

スムーズに「むっくりくまさん」という遊びとファーストアタックしよう!

スムーズに「むっくりくまさん」という遊びと、乳児がファーストアタックできるために、私が考える指導案はこれです。

A先生=くま役   エリー=子どもと一緒にやる役

Aは、先にしゃがんで顔を隠した状態でいる。

ぐー、ぐーと寝息のような声を出す。

そこにBが子どもと一緒にやってくる。

エリー

あれ?見てみて!だれかな~、眠っているね?

子どもからは口々にA先生だ、A先生だよという声が上がる。
つついたり触ったりして、Aを起こそうとする子もいる。

エリー

くまさんかなー?じゃあ先生…おうた、歌ってみようかなっ♪

(この時点では子どもはこの歌を知らないので、聞かせる感じで。)

エリー

♪~目を覚ましたら、目を覚ましたら…♪

A先生

むにゃ…うーん…

Aが少しずつ顔を見せ、眠たそうにむにゃむにゃ。

エリー

食べられちゃーうーぞ♪

A先生

まてまてー!===(^▽^)ノ

歌が終わると同時に、大きく伸びたり、がばっと起きたり、あくびをするなど起きた動作』をして、追いかけます。

何度かやると、顔を隠してしゃがんでいる先生を見るだけでニコニコ近寄ってくるようになります。

そうなれば、保育士一人だけでもだけでスムーズに遊びを進めることができると思います。

もし怖がって泣いてしまったら?

待てまて!という流れに入る前、くまが起きるところで怖がって泣いちゃう子もいます。

そんなときは、楽しさをわからせようと無理に追い掛け回したりする「押しつけ」にならないように!

優しく、大丈夫だよと声をかけて、なだめてあげてくださいね。

抱き上げて、「じゃあみんなを追いかけるよ!」と先生と一緒にクマ役をやることで楽しさが見えることもあります。

工夫をして、遊びが嫌いになってしまわないようにしてあげてくださいね。

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