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0歳児のクーイングと喃語(なんご)!保育士はどう働きかければいいの?

まだ言葉を話すことが出来ない赤ちゃん相手という部分が、乳児保育で一番大変なところでもあり「ゼロから育ちを支えていける、教えていける」という大きなやりがいを感じるところだと思います。

赤ちゃんは、大人の話す言葉や表情、関わり合いから言葉を身につけていきます。

なので、話せない0歳児だから話さなくて良いのではなく、むしろどんどん話しかけることが大事です(^ω^)

「真っ白、まっさら」な赤ちゃんの言葉の育ちに関して、どういったアクションをすればより良い発達を引き出せるのか?

プレママさん

どんなことが言葉の発達に良いのかな?

エリー

それじゃあ「話す」の前段階の「クーイング」と「喃語(なんご)」から紹介していきますね!

新生児期~4ヶ月前後のことば「クーイング」

新生児期(出生~1ヶ月)から、4ヶ月前後の赤ちゃんが喋る言葉は「クーイング」と呼ばれています。

これは、赤ちゃんが一番最初からすることが出来るアクション「泣く」の次の段階です。

生まれた直後、覚醒期に入っている赤ちゃんは、肺に初めて空気が流入し大きな産声を上げています。

その後、お腹が空いた、眠たい、オムツが濡れた、というお世話をして欲しい欲求を泣く事で大人に伝えます。

この時期に赤ちゃんが訴えるのは「快」「不快」のみ。

「お腹が空いたよ」「眠いよ」「お尻が濡れたよ」という個別な訴えではなくて、

「お腹が空いたから不快!」
「眠たいから不快!」
「お尻が濡れて不快!」

だから、おぎゃあと泣く!というだけなんですよね。

そして「クーイング」は、機嫌の良いときに出す、叫び声ではない声・おしゃべりです。

ク―イングには「会話してあげよう」

ごきげんな赤ちゃん 裸
赤ちゃんのクーイングが聞こえたら、大人は「会話」のように扱ってあげてください。

具体的には、「あー」「うー」という赤ちゃんのクーイングに相づちを打つように

「うんうん、ご機嫌だね~」「いいねー、楽しいね!」など、できるだけ顔を見て返事をしてあげるんです。

これによって、子どもはたまたま出せた「叫び声ではない声」によって、大人が自分に語りかけてくれると学んでいきます。

これが、コミニュケーションの最初の一歩になっていくでしょう。また、次第に大人の顔を見てマネをしたり、ほほえみ返すことも増えていきます。

新生児期には「生理的微笑」というほほえみしか赤ちゃんにはできません。

これは、ニコっと笑うことで、周りの大人に「かわいい」「守らなくては」という母性や父性を強く揺さぶるためのものです。

誰かに守られ、お世話をしてもらわないと生きていけない赤ちゃんが、生まれながらに持つ本能的な能力なんです。

赤ちゃんは、生まれたときから母親などの身近な顔を見て、その顔を自分の顔と思いながら育っていきます。

なので、赤ちゃんに大人が色々な表情をして見せてあげることで、赤ちゃんもがんばって顔の筋肉を使って色んな表情を獲得していきます。

エリー

たくさん笑い顔を見せてあげると、他者へほほえみを返してくれる「自発微笑」へと発達のステップを進んでいけるんです♪

訴えの言葉「喃語(なんご)」は、大人が気持ちをくんであげよう

ごきげんな赤ちゃん
クーイングの次に赤ちゃんが得るのは喃語(なんご)です。

エリー

離乳食のように初期・中期・後期と段階があって、最初は「あー」など、聞いてわかりやすい母音から始まります。

そして、この喃語を使って子どもは、大人の注意を引こうと意思を持って声を出したりするようになります。

「あー」「うー」などの母音のあとは、「ぷー」「きー」などの子音を言うようになってきます。

この頃はちょうど離乳食が始まる時期で唇やあごの筋肉が強くなってくるので、喃語がとても活発になり、「んまんまんま・・・」など、反復する喃語も言えるようになります。

エリー

比較的口の動きが単純なので「マ行」から始める子が多いですね。

だんだん音も明瞭になっていき、「ま・ま・ま」「ぱ・ぱ・ぱ」といった、唇を合わせてから出す音がしっかりしてきます。

ちなみに個人差はありますが、10ヶ月頃から喃語は減っていきます。

代わりに、何かを指差して「あ」と言うなど、自分の意思や意図を伝えるための身振り+声にシフトしていきます。

喃語で足りない言葉は大人が補って、言い返してあげると◎

子どもが一人でベビーベッドに寝かされているときに「あーあー」と声を出したら、あなたはなんて声をかけますか?

子どもは「暇だよ、構って!」という気持ちで、気を引こうと声を出している状況かな?と予想してあげて、

「あらごめんごめん、今そっちに行くからね」「どうしたの?暇になっちゃった?」と、子どもが訴えたい気持ちを汲んで、大人の言葉で返してあげます。

これを繰り返すことで、子どもはなんて訴えれば良いのか理解を深めていきます。

すぐにそう喋られるわけではありませんが、赤ちゃんは聞いた大人の言葉を思った以上に理解していますし、頭の中に語彙力・言葉のストックが貯まります

エリー

その証拠に8ヶ月くらいになると「ママどこいったの?」なんて聞いたら、言葉を理解してキョロキョロしだすんですよw

クーイング、喃語に共通する「やってはいけないこと」とは?

それは「まだたいして理解していないだろうから」と、赤ちゃんのクーイングや喃語に応じてあげないことです。

保育園では一人の子どもにべったりついているわけではありませんので、なかなかじっくりとクーイングや喃語に構ってあげられないかもしれません。

それでも、ちょっと離れたところにいるときでも、クーイングや喃語には「なにー?どうしたの~?」等、できるだけ返事を返してあげてほしいです。

泣く赤ちゃん
せっかくクーイングや喃語で大人に話しかけたのに、無視されてしまうことが続くと、子どもは自分から何かを訴えるのをやめてしまいます。

それは情緒面の発達にも大きく影響してしまい、サイレントベビー(無表情・無感情の赤ちゃん)になってしまうことにもつながります。

赤ちゃんはスポンジのようにさまざまなことを吸収して学んで、育っていきます。

個人差はあるものの、積極的な大人の働きかけがあるかないかで、発達にもかなり違いが見えてきます。

乳児保育を実施している保育園で働くと、小さな0歳児の子どもと関わることもあるかと思います。

幼児保育と全く違う生活の流れや、保育をする上での気をつける点があり、前知識も無く飛び込むと「どうやって遊んであげたら良いんだろう」などなど、かなり大変な思いをするかもしれません。

保育園で行われている0歳児保育は、6ヶ月児以降という園が多いですが、託児所やシッターサービス等では3ヶ月児から・・・という低月齢からの保育に携わることもあります。

なので、ぜひ保育士の皆さんには低月齢の赤ちゃんについても多く知って、どんな園・託児所でも就職転職直後から即戦力になれる保育士を目指して欲しいと思います。

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