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実践ほいくのコツ、実例集

怪我予防2!手が届かないときは口だ!

例(情景を想像しながら読んでみてください。)
あなたは保育室の一角で、子どものおむつ替えを進めています。
おむつ替え用のマットを敷き、一人ずつそこに連れてきて、寝かせ、顔を見つめ声をかけたり、スキンシップを取りながら、です。
少し離れたブースで、ブロックを広げ、8名ほどの子どもが遊んでいます。そこにはもうひとりの保育士がついています。
その保育士が、ひとりの子の鼻を拭こうと、ティッシュを求めエプロンをごそごそしています。
―――あっ!!
女の子が男の子の持つブロックを奪おうとして、掴んだ!まだ喋れない男の子は精一杯の抵抗のため、その子にとっての一番の武器を振りかざそうとしている!!!
ブロックを取ろうとする女の子の手を両手で掴み、覆いかぶさるようにして・・・
噛み付こうとしている!!

乳児クラスを経験したことがある人ならば、よく経験したことがある場面でしょう。
この時、おむつ替えをしているあなたが手を伸ばすには離れすぎていて、そばにいる保育士もたまたま反対方向に顔を向けていたら、この結果が見えている数秒後の未来を変える方法は一つです。

大きな声で、男の子の名前を呼ぶ!!

大きな声で男の子の名前を呼び、声で抑止することです
この男の子が女の子に噛み付こうとした理由は、「おもちゃを取られまいという必死の抵抗」です。
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言葉がまだ出ていない子どもが、引っ掻いたり噛み付いたりという方法で自分のものを守ろう・意志を通そうという行為はよくあります。
この時、子どもには決して「相手の女の子を恨んで憎くて引っ掻いて噛み付いて、どうかしてやろう!」というところまでの思考はありません。
あくまで、自分のものを守るという理由だけです。
そんな時に、
「○○くん!口はダメ!!!」
と大きな声が飛んできたら、びっくりして止まることがあります。止まったら、すぐに駆けつけ、2人を引き離せばいいでしょう。
(引き離したあとは、女の子にも取っちゃだめだよときちんと伝え、男の子の気持ちのフォローをしてあげることを忘れずに。)
効果は、100%ではもちろんないですが、口での抑止はかなり有効だと思います。
ちなみに・・・
年中・年長児のケンカでまさに今殴りかかろうと・噛み付こうと・引っ掻こうとしている!という時は、口での抑止は乳児ほどは効果がありません。
(抑止の為、無いよりももちろんやったほうがいいのですが)
このくらいの年齢になってくると自我がよりしっかりと芽生え、ケンカの理由もより複雑で社会性が関わる内容になってきていることが多いからなんですね。(ものを取られた、だけでなく、馬鹿にされた・のけものにした等
声をかけられようが「あいつをどうにかしてやる!!!」という気持ちで向かって言ってる場合があるからなのです。
とっさの時、少しでも事故やケガを防ぐのは保育士の大事な役目です。バッと駆け寄り止められるのが一番ですが、どうしてもかなわないなら、声だけでも飛ばして、最善を目指せるようになりたいものですね。