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怒られてもニコニコするADHDの子ども達。どう伝えればうまくひびく?

実践ほいくのコツ、実例集
この記事は約5分で読めます。
  • 砂場で遊んでいて、そばにいた子にいきなりスコップで砂を浴びせちゃう
  • その瞬間、また違う子にキックして、ジャングルジムへ向かって猛ダッシュ…

『わんぱく』といえばそれまでかもしれませんが、実は発達障害が隠れているのかも。

この記事では、「注意をしてもあまり響きにくいADHD(注意欠陥性多動障がい)児へのアプローチ」について、一例を紹介します!

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ADHD児への注意の仕方はむずかしい

認可保育園では、入園児の調整点数で『療育手帳を持っている子ども』は指数が高くなります。

エリー先生
エリー先生

ただのわんぱくではなく、実はADHD(注意欠陥多動性障害)ということもあるんです。

不注意(inattention)には、以下の症状などがある。
・簡単に気をそらされる、細部をミスする、物事を忘れる
・ひとつの作業に集中し続けるのが難しい
・その作業が楽しくないと、数分後にはすぐに退屈になる
過活動(hyperactive)・衝動性(impulsive)には、以下の症状などがある。
・じっと座っていることができない
・絶え間なく喋り続ける
・黙ってじっとし続けられない
・ 結論なしに喋りつづける
・他の人を遮って喋る
・自分の話す順番を待つことが出来ない
(中略)
幼少期において、男子では多動性と衝動性のみ、特に女子では不注意のみの症状が目立ちやすい、ないし問題視されやすい、逆にそれ以外の症状が見過ごされやすい、ないし問題視されにくい場合がある。過活動、衝動性が顕著でないADHDであって、不注意のみが目立つ場合、幼少期には周囲、または自分がADHDであることに気付かない場合も多い。

https://ja.wikipedia.org/wiki/注意欠陥・多動性障害

保育の現場で見ていると、ADHD(注意欠陥・多動障がい)の子どもは、

  • 怒られてもニコニコ
  • 何度もくり返す
  • 「のれんに腕押し」状態

の子が多い印象です。

いつかは小学校や社会など、もっと規律性の高い集団生活をしていく子ども達。
小学校にあがる前には、少しでも善悪や、周りの状況が見えるようになってもらうのが目標。

エリー先生
エリー先生

日々保育士は子どもと接して、分け隔てなく褒め、ときに叱ります。

ただどうしてもADHD児には、注意がうまく伝わらず「怒られた!」と実感してもらえないことが多く、保育士の悩みの種にもなりがちでした。

分け隔てなく子どもたちに接するのは大前提なんですが、子どもの状況・個性に合わせて「より理解してもらえる工夫」をしていく必要があります。

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ADHD児の特性を理解して、効果的に気持ちを伝える工夫をする

これはADHD児に限らず、ひいては障がい児に限らずの話ですが、子どもそれぞれの個性に合わせた援助や支援を考える・工夫する必要があります。

「ちょっかい行動」というものを理解する

「ねぇねぇ」と肩を叩いて、相手の注意をこちらに向けたとします。

普通ならそのあとに「遊ぼうよ」「ちょっと聞きたいんだけど」なんてやりとりがありますよね。

ADHDの子は、この最初の「ねぇねぇ」だけしちゃうことがあります。
これが「ちょっかい行動」です。

エリー先生
エリー先生

これによって幼児組のADHD児が、お友達とトラブルになることってとても多いんですよね…。
これはADHD児の「興味がすぐ他に移ってしまいやすい」という特性のせいなんです。

理由のない呼びかけやちょっかいを何度もされると、とまどうし、場合によってはイライラすることもありますよね。

でも、「ちょっかい」自体は、他の子どもとの関わりに不可欠なもの。
健全な発達の中で自然に発生するし、健常児もやる行動です。

人と関わりたいという社会的欲求(本能)行動なので、これ自体を防ぐことはなかなかできません。

エリー先生
エリー先生

ADHD児は、相手が応じてくれるまでしつこく何度も繰り返してしまいます。
でも相手が応じてくれた時には、別のことに興味が移っていることもあります。

ADHD児
ADHD児

なんでかわからないんだけど、〇〇ちゃん怒ったり、泣いちゃうんだよなぁ…。

『お友達にいやがられちゃった』体験をつんだり、保育士からの言葉がけで根気よく気付けるような声掛けをするのが大切ですね。

エリー先生
エリー先生

「なんにもないのにずっとやるとしつこいよ?イヤで○○ちゃんが泣いちゃったよ』

子どもに失敗の経験を積ませることが必要です。
きちんとハッキリ言わないと、気付けない事も多いんです。

とてもとても、根気が必要です。

理解しやすい短い言葉で、何度も何度も繰り返し伝えてください。

やってしまったことを責め立てない

おもちゃを投げて壁にぶつける、それを何度も繰り返す・・・
ADHD児は、それを怒られたとき、何故いけないのかが理解しにくいです。

ADHD児
ADHD児

え?ボクじゃないよ…?

怒られたとき、自分じゃないよと否定することもあります。

勢いのままの行為なので、「なんでそれをやったのか」の理由が自分にもわからず、うまく答えられないのです。

そういうときは、犯人探しをするような叱り方はしないでください。

もし、認めないのであれば、それはそれで話を進めて、子ども自身にじっくり考えさせることが必要です。

エリー先生
エリー先生

おもちゃが壁に何度もぶつかったらどうなるかな?
大きい音が出て、周りのお友達がびっくりするよ?
○○くんはびっくりしない?

ADHD児
ADHD児

んー…

エリー先生
エリー先生

小さいお友達は、びっくりして泣いちゃうかもしれないよ

ADHD児
ADHD児

・・・(小さい子は泣いちゃうのかなぁ…?)

エリー先生
エリー先生

おもちゃ、壊れたらもうそれで遊べなくなるよ。
壊れて遊べなくなっても、いいかな?

みんなが使いたいおもちゃだよ、壊れたらみんなも遊べなくて悲しいな。

かんたんな言葉をえらび、何度も問いかけをしていきます。

そうしてあげると、一度にいろんな言葉で一気に叱られた時よりも、落ち着いて聞きやすくなるんですね。

  • おもちゃ、投げちゃいけなかった
  • 壊れて遊べなくなるのは嫌だ
  • 小さい赤ちゃんを泣かすのはいけないこと

など、自分なりに少しずつ、答えを見つけられるように。

また、叱るときは叱る時用の表情と声の調子で叱ることがいちばん大事。

普段と変わらない様子だと、「今叱られているのかわからない」という状況になります。

状況の理解がむずかしいADHD児にとっては、あいまいな表現は余計にわかりにくいです。

何がベストかは子どもによりけりですが、グッド・ベターは必ずあるもの。

子どもの数・日々のトラブルの数だけ、保育士さんはいろいろ試し、模索していってほしいと思います。

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