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叱られ慣れてなくて引きずり続ける子ども。保育士・保護者の対応は「自己肯定感を大事に」がマスト!

叱られ慣れてない子ども 実践ほいくのコツ、実例集
この記事は約7分で読めます。

この記事では「叱った子どもが、ずっとそれを引きずってしまう時」の、私なりの対処法をまとめてあります。

保育園にいればお友達がいて、ルールがあり、それが守れない場合にはどうしても叱る場面がありますよね。

それは保育士にとっても子どもにとっても、さけられない試練です。

叱られたことをうまく理解して、叱られるストレスを乗り越えて成長してくれること
…それが一番先生にとってはのぞましいと私は思ってます。

でも子供も千差万別。

叱られたことをおどろくほどずっと引きずってしまう子だっているんです。

  • 「どうしてそういう反応になるのか」
  • そこに至ったその子どもの背景
  • 保育士の伝え方に問題はなかったか

そこを保育士目線で深堀りしていこうと思います!

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子どもが「怒られ慣れ・叱られ慣れ」してない

まず、その子どもが叱られること自体に慣れていない、ということがあります。
「えっ?そんなことってある?」と思う方もいるでしょうが、…あるんですよね。

親や家族が”叱っているつもり”、になっている

意外と多いのはこれ。

子どもにとっては「叱っている」と伝わらないやり方で叱っていることがあります。

あまり大きい声でしかりつけないように…
ましてや一昔前のように叩いたりしないように気にしすぎるあまりに。
(もちろん、暴力や恫喝を推奨するわけではないのでご注意を!)

エリー先生
エリー先生

いつもと同じ声色で、〇〇ちゃんいけないでしょ~といったって、正直伝わらないです!

叱る時には、

  • いつもより少し低い声で
  • いつもよりゆっくりと
  • 目をしっかり見て

を心がけましょう。

これは動物に通じるものがあるんですよね。動物は起こっているときは低くうなります。
これは本能的なものです。

人間も、ヒトという動物。
きちんと何かを理解してほしい、伝えたいと思うのなら、本能的に伝わるやり方を試しましょう。

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本当に家で叱られてきていない

「えっ?」と思うかもしれないですが、このケースも案外多いんです…!

エリー先生
エリー先生

子どもの保護者は

『これで良いのかな』

『まちがってないのかな』

と常日頃迷っていることも多いものです。

そんなとき、書籍に答えを見つけようとする人も多くいます。

たくさんの育児書や育児法が世の中に溢れていますよね。

保育士は専門の学校で学び、児童心理学などの理論的な基礎を学びます。

でも子供の親は専門機関で学んでいるわけじゃないですよね?

本を読んでやり方を学ぼう!という熱意はすごいです。
でも、解釈を間違えて、極端な子育て法に傾いてしまった結果、「まったく叱らない」という家庭環境ができてしまうことがあるんですよ。

親に一度も叱られたことのない4歳の男の子のケース

年中クラスから保育園に通い始めたTくん。

特別粗暴なわけでもなく、動きが大きくて目が離せない・・・というタイプではありませんでした。

それでも、年相応の好奇心や他の子の真似をしてつられたりもして、他の子と同じくらいのいたずらっ子でした。

ただ、ひとつ違ったのは…指摘やアドバイス、注意をすると、途端にパニックのようになり号泣すること。

エリー先生
エリー先生

そのあとは机や床に突っ伏したまま動けなくなり、次の活動に移れないないほどに落ち込んじゃうんです…。

初めてこれを見たとき、担任はTくんのあまりの変わりようにおどろき、このことを保護者にお迎えのときに伝えたそうです

保護者
保護者

「えっ、叱ったんですか?うちでは育児方針として、一切この子のやることを妨げたことがなく、叱ったことないんです!」

エリー先生
エリー先生

え、え~っ!?

保育園の集団生活の中で、まったく叱らない・注意をしないというのは難しいです。

幼児期はその子の人格形成や、人とのコミュニケーション、距離感を学ぶ大切な時期ということも話し、なんとか家庭と保育園の双方で状況を変えていければ・・・とやんわり伝えました。

それでも保護者は「うちでは育児方針を変えるつもりはないし、それで日常生活に支障は出たことがない」と、解決や改善に否定的です。

■「全く叱らない子育て法」の解釈はむずかしい

これは、
・子どもの自主性を育てよう
・個性を大切にしよう

といった目的のもののようです。

ただ、真面目に極端に捉えてしまう保護者も少なくなく、さきほどのように親が本当に自分の子供を全く叱ったことがないというケースをいくつか見たことがあります。

「ゼロかイチか」というのは、本来子どもの世界に適応するものではありません。

心の中にいろんな考えや思いがうずまいていて、成長の中で自分なりの解を見つけていくのが、子どもにとっても保護者にとっても『成長』なんじゃないかな、と私は思うのです。

エリー先生
エリー先生

迷った時に指針にするものがあると、気持ちが安定しますよね。
でもそれが「すべての子に適しているか」はちょっとギモンです。

かたよった教育法は、子どもの『これから』に負担になることも

Tくんの場合、お友達に乱暴をして回るような子にならなかったのは良かったですよね。

でも、「ちょっとしたルールの確認」や「注意」程度で、こんなにも気分が落ち込み引きずってしまうのは困りもの。

善悪でなくとも、他人から注意を受ける状況は、この先どんどん出てきます。

ルールがある集団に交わると、善悪でなくてもそのルールを守れなかった時に注意を受けることがありますよね。

(日直や当番をうっかり忘れた、トイレに行きたくて廊下を走った、等)

その度にこのようにパニック的な反応になると、子ども自身の気持ちの負担は計り知れません。

  • 保育園にいる年頃のうちに、集団環境に慣れていく
  • 叱られる=特別と捉えないように、小さなことから忠告やアドバイスをくり返す
  • 人格を否定した訳ではなく、行為を忠告されていると気付けるようにする

というのが当面のTくんへの生活目標になりました。

■叱られる=特別な事と捉えないように、小さなことから忠告を繰り返す

幸い年中クラスということで、Tくんには相応の理解力がありました。

クラスのお友達も先生に注意されている様子を見て

Tくん
Tくん

「僕だけじゃない、ほかのお友達も、注意されたり、叱られたりしている…」

と周りの様子に気付いていけました。

■人格を否定した訳ではなく、行為を忠告されていると気付けるようにする

自己肯定感が育ってくるように、「あなた自身を拒否しているわけではないよ」という部分を、繰り返し伝えるようにしたのです。

エリー先生
エリー先生

自分で自分を認めてあげる力=自己肯定力は、幼児期のかかわり方に大きく影響されるともいわれていますね。
自分で自分が好きな子は、少々の困難も乗り越えていける力を身に付けていきやすいです!

そんな時は保育士からのアクション以外にも、お友達から声をかけさせる作戦で少しずつ状況は良くなっていったのでした。

お友達
お友達

「Tくん、今はお片付けの時間だよ!一緒にやろう!」
「私はボールを片付けてるから、Tくんはそっちのを片付けてね!」

このように、「周りの子ども達のはたらきかけ」がいい方向に動いたケースもあります。

保育士や大人だけでなく、「周りの友達」に一緒に協力してもらうという手が使えるのは集団保育ならではです。

「お友達の様子を見て、声をかけてあげられたいい影響」がTくん以外の子にもあり、この年度の大きな収穫になりました。

「お友達の様子を見て、声をかけてあげられたいい影響」がTくん以外の子にもあり、この年度の大きな収穫になりました。

お友達
お友達

Tくんが「今はちがうっていうこと」をしていたら、ちゃんと教えてあげられた!お友達にいろいろ教えてあげられるようになった!(*’▽’)
先生に言われなくても、お友達同士で教えあって手伝いあって進められた!

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保育園にいる今の年頃のうちに、叱られることに慣れてさせよう

保育園というのは貴重な集団生活環境。

遊びを通じて学びがあり、身体をたくさん動かし、健やかに成長をしていける場所です。

学校に行ったら、座学の勉強が待っていて、成績の競争が待っていて、純粋に楽しく何かを学ぶという機会はやっぱり減ってしまいます。

エリー先生
エリー先生

コミュニケーション能力を培うのに、この保育園の時期を絶対に逃してはならない、と思います

もちろん、叱られて引きずってしまう子どもの要因は、そういった教育方針だけではなく、元々の資質に影響する場合も多いです。

内向的だとか、少し卑屈になりがち、なげやりがちだとか…

そして、忘れてはならないのが最近注目されてきた「発達障がい児」のケースもあります。

それはちょっと別のお話になりますのでこちらの記事を読んでみてくださいね。(準備中)

そうでないばあいは、とにかく「自己肯定感が大事」です!

なにも「あなたは天才よ!」と育てようというわけではないんです。

あなたはあなたのままでいいんだよ。
あなた自身が最高なんだから!
周りと比べないよ、できることをあなたなりにやっていこうね!

できるだけ、この気持ちを、保育者も保護者も持ってほしいなぁと思います。

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